マラフレナ
2005-06-10


アーシュラ・K・ル=グインの「マラフレナ」を読みました。
サンリオSF文庫。数年前に古本屋さんで見つけて、今やっと ページを翻き、読了。
この作品は、ゆっくりゆっくりと読み進めなければならない作品でした。それも筋を追わず、ただその時語られる情景にひたすら耳をすませるようにして。
私はきっとそういう心境で本を開くことが出来るようになるまで、待たなくてはならなかったのでしょう。

読み終わっての感想。
ル=グインは、誰も読んでくれる人がいなかったとしても、この作品を自分のために書いたのではないかと思います。この作品の一番の読者はきっと彼女自身でしょう。 自分のために書いた物語。
今、ハリー・ポッターシリーズを書いているローリングさんも、同じ力につき動かされているのではないかと思ったりして。

[読書]

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